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多様な性、LGBTsについて正しく知ろう!

性的マイノリティとは・・・

新聞やテレビなどでも「LGBT」という言葉を耳にする機会も増えてきました。LGBTとは性的少数者の代表的なタイプの人たちのことで、性的マイノリティ(典型的とされていない性的指向や性自認を持つ方)の総称の一つとしても使われ、その英語の頭文字をとったものです。性別に関する「性的多数派」とは、「戸籍に登録された自分の性別に対して違和感が無く、かつ、異性に対してのみ恋愛感情を持つ人たち」のことで、「性的少数者」とは「性別に関して、世の中の多数派とは違う特徴を持つ人たち」のことです。

LGBT(性的少数者)は、次の3つの要素に分けて考える必要があります。

①「生まれた時に割り当てられた性」・・・からだの性別の特徴から戸籍に登録された性。

②「こころの性」・・・自分で認識している性。「性自認」とも呼ばれます。

③「好きになる相手の性」・・・自分が好きになる性。自分の恋愛感情や性的欲求が向かう相手方の性別が、「同性のみであるか異性のみであるか」、それとも「両方か」それとも「どちらにも向かないか」になります。「性的指向」とも呼ばれます。

※性別表現・・・服装、しぐさ、言葉遣いなど自己表現における性別。性自認と一致しないこともあります。

LGBTとは、『「出生時に割り当てられた性」と「こころの性」とのあいだに不一致がある人』『「こころの性」と同じ性別の人(同性)に恋愛感情が向かう人』のことで、どちらか一方の特徴をもつ人もいますが、両方の特徴を持つ人もいます。

性的指向(好きになる性)

Sexual Orientation

に関して

L レズビアン(女性同性愛者)

女性として同じ女性を好きになる人

G ゲイ(男性同性愛者)

男性として同じ男性を好きになる人

B バイセクシュアル(両性愛者)

同性も異性もどちらも好きになる人   ※こころの性別はさまざま

性 自 認(自認する性)

Gender Identity

に関して

T トランスジェンダー

(性別違和者・性別越境者)

生まれた時に割り当てられた性に違和感があり、こころの性で暮らしたいと考えている人(性同一性障がい者を含む)

性的マイノリティには、

Q クエスチョニング(自分の性や好きになる性について自問している人)

A アセクシャル(恋愛感情や性的欲求を求めない人、無性愛者)

P パンセクシュアル(性を意識することなく、人そのものを好きになる人、全性愛) 等

この他にも多数あり、「LGBTs」と呼ぶこともあります。

性の多様性について

上記の「②こころの性(性自認)」と「③好きになる性(性的指向)」については、女性か男性かといった二者択一的なものでは無く、濃淡(グラデーション)をもった段階的なものです。さらに「①生まれた時に割り当てられた性」を加えた3つの性別の組み合わせも、各人ごとに十人十色です。性的マイノリティについて考えることは、こうした「性の多様性」を理解することです。性的指向や性自認は、人それぞれで多様であり、この特性は、個人の趣味や嗜好ではなく、選択の対象でもないため、本人の意思で変えられるものではありません。性のあり方は人ひとそれぞれで、一つの個性なのです。

最近では、性的指向(sexual orientation)と性自認(gender identity)の英語の頭文字を組み合わせた「SOGI」という言葉が使われることもあります。

相談(カミングアウト)を受けたら、「否定せず、広めず、寄り添おう」

もし身近な人から、自分が性的マイノリティである(かもしれない)ことを打ち明けられたら、必ずしも正しい完璧な対応をしようと無理しなくてもいいのです。気を付けることは、

○まずはじっくりと話を聴こう。「話してくれてありがとう」を伝えよう。

○「そんなおかしなこと言わないで」「一時の気の迷いだよ」など、相手を否定するような応答は避けましょう。

○わからないことは本人にたずねよう。簡単に決めつけたような発言をやめよう。

○どんなことに困っているのか、どのような対応をしたらいいのか、話し合おう。

○相談の中で聴いたことを、本人の了解なく他の人に話すこと(アウティング)は絶対にやめよう。

「誰もが自分らしく生きられる社会へ」「多様性を認め合える社会へ」

各種調査によると、性的マイノリティの方は人口の8%前後いると言われています。自分が気づいていないだけで、自分の回りにもいるのかもしれません。また、いじめや差別を受けることをおそれ、自分の性のあり方を明らかにできないでいるのかもしれません。自分が当たり前と思っていても、他の人にとってはあたり前ではないこともあります。

○その人の身体つきや名簿上(戸籍)の性別を理由に、『男らしく、女らしく』というのはやめましょう。

○周りの人はみんな『異性を好きになる人』だという思い込みで、話すのはやめましょう。

具体的には、たとえば「彼女いるの?」「どんな男性がタイプなの?」などは、話し相手が好きになる性別を決めつけた発言なのでNGです。「恋人」や「パートナー」など性別を限定しない表現を工夫しましょう。

大切なことは、それぞれの性のあり方を尊重し、一人ひとり違うことを正しく理解することです。性について悩みを抱え生きづらさを感じている人たちが、自分らしく生きられる社会になるよう、みなさん一人ひとりが、性の多様性について正しく理解し、性的指向や性自認(上記のSOGI)を理由とする差別や偏見をなくしましょう。

さらに、性別にとどまらず、年齢、国籍、障がいの有無など互いの違いを認め、互いに支え合える多様性のある社会、誰もが自分らしく生きることができる社会にしていきましょう。

「LGBTsの良き理解者、ALLY(アライ)」になろう!

ALLYとは、性的マイノリテイ(LGBTs)を理解し、支援する考えを持つ人のことです。みなさん、「LGBTsの良き理解者、ALLY(アライ)」になりましょう。

ALLYになる方法は様々で、LGBTsについて書かれた本を読んで勉強すること、LGBTsの当事者や支援者がつくる団体を訪ねてみること、性の多様性を象徴するレインボーをあしらった品物を身に着けることなどです。

LGBTsに関する専門相談窓口

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