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武雄市図書館・歴史資料館ミニ企画展「武雄と種痘」を開催します

投稿日:2010年05月11日(火)

疱瘡(天然痘)は、江戸時代において特に恐れられた伝染病の一つでした。疱瘡への免疫をつけるための種痘は、18世紀の中ごろに日本へ伝えられました。しかし、当時の人痘種痘法は安全性に問題がありました。
1796年、西洋では、より安全な牛痘種痘法が発見されました。日本においては、嘉永2年(1849年)に佐賀藩が牛痘種痘法を試みたことから、全国へ広まりました。天保8年(1837年)に領主鍋島茂義のお抱え医師であった中村涼庵が、茂義の子茂昌らに牛痘を接種したことが、牟田悌一の「近古武雄史談」に記載されています。
今回のミニ企画展では、中村涼庵が日本で初めて行われたと伝えられる牛痘種痘法に焦点をあてた展示を行います。