市長提案事項説明要旨

おはようございます。


私より、提案事項の説明をさせていただきます。


まず、平成29年7月九州北部豪雨災害の対応についてであります。


7月5日から6日にかけて発生した平成29年7月九州北部豪雨により、各地で甚大な被害が発生し、今なお多くの方々が避難生活を余儀なくされていることに対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

この豪雨により甚大な被害を受けた地域の1日も早い復旧を願い、市民ボランティア「チーム武雄」を募集し、7月23日から福岡県朝倉市への派遣を開始いたしました。これまでに、延べ40名の方が現地で活動をされました。議員の皆様におかれましても、現地でのボランティア活動に従事していただいたと聞き及んでおります。市民の皆様、議員の皆様のご協力に対しまして、この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。

今後も、募金箱の設置、被災された皆様の市営住宅での受入れと合わせ、引き続き被災地支援を継続してまいります。

また、市内においても、この豪雨により、農林関係で60箇所、土木関係で21箇所の被害が発生しており、全力で災害復旧に努めてまいります。

昨日、市の総合防災訓練を実施いたしました。「自助・共助・公助」の考え方に沿って、今後も災害に強いまちづくりを目指します。


■しごとづくりについてであります。



今年度の重要政策として、雇用、福祉、子育ての3つを掲げており、地域経済の活性化を通じて市民福祉の維持向上を図る上でも、雇用の確保・創出は、今年度の最重要課題であります。

8月17日、武雄市文化会館で、ハローワーク武雄と共同で「武雄市内企業合同求人説明会」を開催いたしました。本市として初めての企画で、市内企業9社にご参加いただきました。「そいぎ武雄で働こう!」をキャッチフレーズに、求職中の方、就職活動中の学生に加え、武雄で働きたい方、武雄に帰ってきたい方等を対象に幅広く来場を呼びかけてまいりました。その結果、多くの方に来場いただき、面談件数は61件にも上りました。

11月には、シニア世代を対象とした合同会社説明会を武雄市内で開催する予定です。

引き続き、企業と求職者とのマッチングの場を設けるとともに、求職者に対しまして、その属性やライフスタイルに応じた「柔軟な働き方」ができる環境を用意することにより、高齢者、女性、障がい者等、働きたい全ての市民に雇用の機会を提供し、市民の雇用確保・創出と所得向上につなげてまいります。


■ひとづくりについてであります。

持続可能なまちづくりを目指す上では、武雄の未来を担うひとづくりは重要なテーマであります。

とりわけ、20代の若い世代が就職や進学を機に武雄を離れている現状に鑑みると、20代以降のUターンをいかに増やしていくかが喫緊の課題と認識しており、雇用機会の拡大と合わせ、武雄に住み続けたいと思えるよう、郷土を知り、郷土愛を育む取り組みが必要と考えております。

そこで、7月から佐賀県立武雄高等学校と連携し、高校生のまちづくり参画事業を実施いたしました。1、2年生27名が5つのグループに分かれてアクションプランを作成し、夏休み期間中に、現場に出て市民の方と直接触れ合い、イベントの開催等に結び付けました。8月30日の報告会で成果報告を受けましたが、彼らが彼女らがこの事業を通して、武雄の良さを再発見し、まちづくりの提案にまでつなげてくれたことが嬉しくもあり、大変心強く思ったところであります。

今後も、こうした取り組みを継続的に行い、ふるさと武雄にこれまで以上に誇りと愛着を持つ人材を育成してまいります。

また、今年度から本格的に取り組んでいる子どもの貧困対策の一環として、就学、就職等に際しての様々な助成制度をまとめたリーフレットを作成いたしました。学校、家庭等と情報を共有し、就学から就職までの一貫した支援につなげてまいります。

いよいよ来月、「こども図書館」がオープンいたします。従来の図書館の枠を超えて、子どもたちが見て、触れて、感じて、考える。それによる子どもの育ちを応援する場所として、そして、親子にとどまらず、子どもからお年寄りまで多世代が交流できる場所として、より豊かな子育てを支援してまいります。

今後も、本市の強みである「子育て・教育」を伸ばし、「武雄で子どもを産み育てたい」と思えるまちを目指してまいります。


■まちづくりについてであります。



5年後の平成34年度に、九州新幹線西九州ルートが開通いたします。8月28日には、武雄温泉駅の駅舎デザインについて、市民や議会の皆様から幅広く意見を集めて選定した本市の推薦案を、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に提出いたしました。新幹線開通に向けた動きが本格化する中で、新幹線の開通効果を高めるためには、今から市民一丸となって総合的な都市力を強化していくことが必要と認識しております。

8月24日、都市計画道路 武雄北方線の都市計画変更原案に関する説明会が開催されました。これにより、都市計画決定に向けた手続きが進むことになり、今まで懸案であった国道34号武雄バイパスの延伸に向けて、大きく前進いたします。

また、まちの魅力を高めるためには、地域の力が何より大事であります。10月1日、「移住1%戦略」を提唱し、NHK「クローズアップ現代」にも出演された藤山浩先生を講師に迎え、「まちづくり講演会」を開催いたします。自分たちのまちは自分たちでつくる。地域が主役のまちづくりを引き続き進めてまいります。

今後も、移住・定住の促進、観光振興等に力を入れ、西九州のハブ都市を目指します。


■交流人口の増加についてであります。



交流人口の増加は、地域の活性化にとって不可欠であります。

7月14日から、市内7箇所で「武雄のあかり展」が開催されております。武雄の真夏の夜を彩るイベントとして今回で3回目を迎えました。武雄の夜の魅力の充実を図り、宿泊客の獲得につなげてまいります。

来年5月12日、明治維新150年と新庁舎開庁に合わせ、東北三大祭りの1つである「秋田竿燈まつり」の妙技が本市で披露されることとなりました。本市での披露は、実に25年ぶりのこととなります。これを機に、戊辰戦争で秋田藩に援軍を送ったことをきっかけに始まった秋田市との交流を更に深めてまいります。


今後もさらに一層、市民の福祉向上に努めてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解・御協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。


本議会もどうぞよろしくお願いします。

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