市長提案事項説明要旨

おはようございます。


私より、提案事項の説明をさせていただきます。


まず、新庁舎開庁についてであります。



新庁舎建設は50年に一度の大プロジェクトであり、これからの50年を先取りし、健康づくりを意識した庁舎、市民が集う庁舎、安全安心の拠点となる庁舎を目指したいと考えております。

健康づくりを意識した庁舎については、健康であってこそ仕事の成果が上がり、生活も充実することから、東京大学医学部附属病院の中川恵一先生からもアドバイスをいただき、職場での健康づくりを実践するとともに、庁舎を市民の皆様の健康づくりの拠点にしたいと考えております。

市民が集う庁舎については、新庁舎1階に各種イベントも開催できる大きな多目的ホールを、3階には平成34年度に開業予定の九州新幹線西九州ルートや本市のシンボルである御船山を眺望できるトレインビューテラスを設け、市民の皆様が気軽に立ち寄り交流できる庁舎にしたいと考えております。

安全安心の拠点となる庁舎については、新庁舎4階に災害対策本部室を設ける等、行政と市民が災害情報を双方向に、より速く正確に集約・発信・共有できる仕組みを構築してまいります。

建設は、現在のところ順調に進み、約70%の進捗率であり、来年5月7日に開庁予定であります。

新庁舎での執務開始に合わせて、支所の事務を本庁に集約し、山内・北方両支所を廃止いたします。ただし、山内・北方両町に、住民票や税関係の証明書の交付等を行う窓口機能を設置し、住民サービスの確保に努めてまいります。


雇用創出についてであります。



今年度の重要政策として、雇用、福祉、子育ての3つを掲げておりまして、地域経済の活性化を通じ福祉、子育ての充実を図る上でも、雇用の確保・創出は、今年度の最重要課題であります。

本年8月以降、ハローワーク武雄管内でも有効求人倍率が1を超え、人材不足感が強まってきております。こうした中、高齢者や女性を含めた雇用のミスマッチの解消がとりわけ重要と認識しております。

11月24日、シニア世代を対象とした「働きたいシニアのための合同会社説明会」が武雄市文化会館で開催されました。本市からの働きかけにより県西部で初の開催となったもので、会場には23の企業が参加し、78名もの求職者が来場されました。

年明けには、女性の就業や、在宅ワークを支援するための研修事業を実施いたします。さらに、8月に開催した「武雄市内企業合同求人説明会」が好評であったことから、来年2月に第2弾を開催したいと考えております。

引き続き、企業と求職者とのマッチングの場を設けるとともに、高齢者、女性、障がい者を含め、働きたい全ての市民に多様な働き方ができる機会を提供し、市民の雇用確保・創出と所得向上につなげてまいります。


福祉の充実についてであります。



市政運営においては、福祉の充実が最も重要であります。福祉の充実は、市民の「安心・安全」につながることから、防災と合わせて市民生活の基盤となるものと認識しております。

本市では、今年から、高齢者が可能な限り自分が望む場所で幸せに最後まで暮らし続けることができる「地域包括ケアシステム」の構築を開始し、今年度は、町単位の協議体とコーディネーターの設置に向けて、2町をモデル地区とし、取組を進めているところであります。

11月4日、「地域包括ケアシステム」を構築していくための重要な施策である「認知症施策推進事業」の一環として、認知症と介護をテーマに舞台公演「ペコロスの母に会いに行く」を開催いたしました。会場の文化会館大ホールには1,000人を超える方が来場し、認知症に関する理解を深めていただきました。

「地域包括ケアシステム」を含め、地域の市民福祉の向上には、地域住民一人一人が主役となり、望ましい生活を送り続けられる環境が重要です。様々な病気への理解を深めるとともに、自らも健康であることが必要となります。

そこで、引き続き、地域サロンの充実、健康ポイント制度の普及、糖尿病重症化予防等、健康寿命の延伸に向けた取組にも力を入れながら、全ての人が安心して生活できる街を目指してまいります。


子育て・教育についてであります。



持続可能なまちづくりを目指す上では、武雄の未来を担うひとづくりは重要なテーマであります。

議会の皆様の多大なる御理解・御協力のもと、10月1日に、「こども図書館」がオープンいたしました。子どもの育ちを応援する場、子どもからお年寄りまで多世代が交流できる場をコンセプトとし、本だけではなく、様々な体験スペースや食のスペースを設けております。知育玩具を使った遊び体験や、みそ作り体験等、各種講座・イベントも好評で、開館後2か月で、約7万8千人の方が来館されました。

また、子どもたちの学習環境の充実を図るため、市内小学校への空調設備の設置に取り組みます。平成30年度及び平成31年度の2か年で、市内全小学校の普通教室、特別支援教室及び通級指導教室に空調設備を設置する予定であります。

今後も、「武雄で子どもを産み育てたい」と思われるよう、子育て・教育環境の整備を進めてまいります。


交流人口の増加についてであります。



交流人口の増加は、地域経済の活性化にとって重要であります。

11月18日、19日に、第12回「たけおの物産まつり」を開催いたしました。会場の各ブースで、本市及び友好都市7市町の特産品のPR等を行い、2日間で5万人の方に来場いただきました。

また、武雄オリジナルのウォーキングコースである「タケさんぽ」については、9月24日に橘コースを、10月15日に東川登コースを新設し、オープニングイベントには合わせて380人の方が参加をされました。また、昨日の「九州オルレ武雄コース“クリスマスオルレ”」には、各地域から200人を超える方が参加されました。今後も地域資源の開発、PR等を通じた誘客を推進してまいります。

現在、武雄市図書館・歴史資料館にて特別企画展「明治150年鍋島茂(しげ)昌(はる)と羽州戦争」を開催しております。戊辰戦争において秋田藩に援軍を送った武雄の歴史を一人でも多くの人に知っていただく取組等を通じ、来年5月の竿燈まつりの開催に向け、市民の気運醸成と情報発信に努めてまいります。


今後もさらに一層、市民の福祉向上に努めてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解・御協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。


本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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