市長提案事項説明要旨
おはようございます。
武雄市議会定例会の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

まず、SAGA2024国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会についてであります。
48年ぶりに佐賀県に迎えた大会において、本市では5月から10月にかけて、ゴルフや自転車トラックレース、軟式野球の正式競技と公開競技など全部で7つの競技を開催し、選手や大会関係者、観覧者など総勢13,000人を超える方々にお越しいただきました。
また、各競技会場などのボランティアスタッフ延べ506人の皆さまには、大変暑い中、競技運営を支え、選手や観覧者を笑顔でおもてなしいただきました。色とりどりの花で歓迎する花スポにおいても、春の種まきから暑い中での植え替えなど長期間のご協力により、来場者をたくさんの花とともに温かい気持ちでお迎えすることができました。
「すべての人に、スポーツのチカラを。」をテーマにした今大会を、「する」「観る」「支える」のそれぞれの立場で盛り上げていただいたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。
ボランティアの参加をきっかけに、まちのため、誰かのために何かをしたいと感じた市民の皆さまや、観覧や体験を通してスポーツの楽しさや勝負の厳しさを感じた子どもたちなど、多くの皆さまにとってスポーツによる感動を得るすばらしい機会となりました。本市を訪れた選手や大会関係者の方からは、次の大会や合宿に関する問い合わせが増加しております。大会で生まれたスポーツによる盛り上がりを、さらにスポーツツーリズムなどに活かし、これからのまちづくりにつなげてまいります。
安心して暮らせるまちづくりについてであります。
大雨による被害を二度と起こさないため、治水対策を強力に進めることが重要であります。
六角川流域の浸水被害が多い重点整備地区である橘町、朝日町、北方町で、国や県と協働し、住民との意見交換会を開催いたしました。治水対策とまちづくりを連動させるため、まちづくり推進協議会や農業、商工に従事する方々、各種団体など多くの皆さまにご参加いただき、営農と治水がこれから先も共存していくための対策のあり方や、商工業の活性化、治水施設を活用した子育て環境の充実など、次世代を見据えた様々な意見交換を行いました。こうした様々なご意見を、今年度末までに策定する六角川流域水害対策計画に活かしてまいります。
松浦川流域では、佐賀県による皿堰の改修が進んでおり、河川の流下能力が着実に向上しております。また出水期が終わり、ため池や市河川の浚渫工事にも着手し、「流す」「ためる」対策を着実に進めております。
今後も、治水対策による地域の安全なくらしを守ることを最優先課題として、将来に向け希望が持てる発展的な治水対策を進めてまいります。
また、本年5月から11月の大雨により被害を受けた農地、農業用施設の災害復旧を迅速に進め、農業生産の維持と農業経営の安定を図るとともに、6月から7月の大雨で被害を受けた急傾斜地の崩壊についても復旧工事と崩落防止対策を行い、災害に強いまちづくりを目指します。
野良猫の増加により、ふん尿やエサ場の衛生など環境問題が深刻化しています。トイレやエサの適正な管理を行う地域猫活動団体が把握する、飼い主を持たない猫の避妊・去勢手術費補助の対象数を増やし、繁殖抑制につなげてまいります。また、この地域猫活動団体への補助制度については、ガバメントクラウドファンディングを活用して、皆さまからのまちづくり応援寄附金によるご支援をいただき、市民と地域猫が共生できるまちを目指してまいります。
競輪事業では、インターネット投票の増加等による売り上げが向上しており、この収益を市民福祉の向上に活用してまいります。
本年4月から障がいがある方の専門的な相談窓口を旧山内支所から本庁へ移し、相談から支援までをワンストップで行う一人一人に寄り添った、きめ細かい相談体制の充実を行っています。この体制により、就労を希望する障がい者の就労支援や共同生活による生活援助など障がい福祉サービスの新たな利用につながっています。
どんな境遇であっても、自分らしく幸せに暮らせるまちを目指してまいります。
大学誘致についてであります。
地方創生が全国で叫ばれる中、人口減少を食い止め、持続可能で活気あるまちをつくることが重要であります。
新大学の設置につきましては、区長会やまちづくり協議会など多くの皆様のご協力をいただきながら、これまでに40箇所、延べ1,900人の市民の皆さまに大学ができたときのまちの姿やその効果等についてご説明し、ご意見を伺ってまいりました。
10月18日には、旭学園より文部科学省へ新大学の設置認可申請書が提出され、11月11日に、文部科学大臣から大学設置・学校法人審議会への諮問が行われました。今後は、来年8月の認可に向け、文科省による審査が行われます。新大学の開学に向けて、また新たなステージに進んだと認識しています。市民の皆さまには、大学ができたときのまちの姿や効果などの説明に加え、実際にどのような学びが行われるのか体験できる市民講座や、教員予定者が地域に入り市民との意見交換を行うなど、開学に向けた準備を旭学園と連携して、地域一体となって進めてまいります。
以上、市民の皆さまの命と暮らしを守ると共に、次の世代に続くまちをつくるための各種政策に全力で取り組んでまいりますので、議員各位のご理解・ご協力を切にお願い申し上げまして、私の提案事項説明とさせていただきます。
本議会もどうぞよろしくお願いいたします。