市長提案事項説明要旨

おはようございます。

武雄市議会定例会の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

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 はじめに、本年7月、熊本県熊本地方を震源として発生した地震では、熊本県内で最大震度7を観測するなど、九州の広い範囲で強い揺れが確認され、本市でも震度3を観測いたしました。本市におきましては、大きな被害はなかったものの、熊本県内では、住宅の倒壊や土砂災害など甚大な被害が発生しました。また、8月には千葉県をはじめ、各地で線状降水帯が相次いで発生し、記録的な豪雨に見舞われ、河川の氾濫や土砂災害、住宅の浸水、道路の冠水など甚大な被害が発生しました。

 これらの災害により、亡くなられた方々に対しまして、謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
被災地におかれましては、今なお復旧作業が続いており、不安な日々を過ごされている方々も多くおられるものと存じます。一日も早い復旧・復興と、被災された皆様の生活再建が進みますことを、心から願っております。
 本市におきましては、熊本地震発生後、いち早く義援金の受付を開始いたしました。市民の皆様から温かい義援金をお寄せいただいております。皆様の思いは、被災地の方々を支える大きな力となっております。改めて深く御礼申し上げます。

 また、佐賀県の対口支援先となった氷川町を訪問し、現地の状況を確認するとともに、支援物資として飲料水や携帯トイレを届けてまいりました。私自身も現地を訪れ、被災地の現状を目の当たりにし、改めて継続的な支援の必要性を強く感じたところでございます。

 さらに、県内自治体による合同支援体制のもと、住家被害の認定調査や避難所運営、保健師による被災者の健康管理等の支援を行うため、氷川町へ職員を派遣するとともに、本市独自で市民ボランティア「チーム武雄」の派遣を開始いたしました。これまでに延べ51人の皆様に現地での復旧支援や被災者支援に取り組んでいただいております。厳しい暑さの中、支援活動にあたっていただいた市民の皆様に対しまして、心から感謝申し上げますとともに、引き続き9月も「チーム武雄」の派遣等による支援に取り組んでまいります。

 今回の熊本地震や千葉県等での豪雨災害は、災害がいつ、どこで発生してもおかしくないことを、改めて私たちに示すものとなりました。本市といたしましても、これらの災害から得られる教訓をしっかりと受け止め、市民の命と暮らしを守るため、災害に強いまちづくりに、これまで以上に全力で取り組んでまいります。

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 安全・安心のまちづくりについてであります。
近年、全国各地で自然災害が甚大化しており、厳しい暑さの中でも安全で快適な避難環境を確保することが大きな課題であります。また、学校現場におきましても、授業や部活動中における熱中症のリスクが高まっています。こうした状況を踏まえ、災害時に避難所となる市内全ての市立中学校体育館に空調設備を設置いたします。体育館全体に空調設備を整備することで、災害時における避難者の健康管理や生活環境の改善につなげるとともに、平時においても、生徒が安心して活動できる安全な教育環境の実現を図ってまいります。

 新たな防災気象情報の運用開始後、本市におきましては、初めて6月にレベル4の「土砂災害危険警報」が、7月にはレベル4の「大雨危険警報」が気象庁から発表されました。いずれも住宅等の被害には至らなかったものの、一部の道路の冠水や河川の崩壊、民地の損壊など複数の被害が発生しております。被災箇所につきましては、市民生活への影響を最小限に抑えるため、迅速な復旧に向けて最優先で対応を進めてまいります。

 また、市役所東側にある一の坪公園周辺における大雨時の浸水被害を軽減するため、市内で初めて、既存公園を活用した地下式雨水貯留施設が、6月に完成いたしました。本施設は約220トンの雨水を貯留することができ、実際に、6月の大雨時には、周辺道路の冠水対策に一定の効果を確認することができました。雨水を市内でためる「武雄市ためるプロジェクト」において、今回の雨水貯留施設の整備をはじめ、ため池の事前放流や田んぼダム、雨水貯留タンク等の活用により、地域の皆様と一丸となって、合わせて100万トンの貯水量を確保できる見通しとなりました。この他、武雄町の中町地区における排水対策については、本年8月に工事が完了し、この地域へ流れ込む雨水を効率的に排水することで、短時間豪雨による浸水被害の軽減が期待できます。

 加えて、市内の県管理河川に係る、洪水浸水想定区域を新たに反映したハザードマップを更新いたします。市民の皆様に身近な地域の災害リスクを改めて確認していただくことで、防災意識のさらなる向上を図ってまいります。

 今後も大雨等の災害に備え、河川改修をはじめ、ため池・クリークの浚渫、遊水公園の整備等、国や県、地域と連携しながら、引き続き治水対策を強力に推進してまいります。

 新工業団地の確実な分譲に向けては、安全対策に万全を期すことが重要であります。
本工業団地に隣接する袴野地区地すべり対策工事につきましては、本年4月及び6月に、対策工事を行っている斜面の一部で、崩壊が発生いたしました。

 今回発生した崩壊の原因究明と、最善の対策工法を検討するため、現在の対策工事につきましては、完了できる範囲で一旦区切りをつけ、改めて必要な調査や測量、観測を実施してまいります。その結果を踏まえ、対策工事を着実に進めることで安全性を確保し、新工業団地の確実な分譲開始につなげてまいります。

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 市民生活の負担軽減についてであります。
長期化する物価高騰に対し、家計や事業者の経済的負担を軽減することが重要であります。
これまでに取り組んできた物価高騰対策に加え、さらなる支援策として、上水道の基本料金について、本年8月と9月の2か月分を免除いたします。あわせて、井戸水等の利用者につきましても、上水道の基本料金相当額を補助いたします。上水道料金の負担を軽減することで、広く市民生活を支援してまいります。

 子育て世帯に対しましては、市立小中学校給食費の食材高騰分を支援いたします。本年度より小学校給食費を無償化するとともに、中学校の給食費については半額補助を行い、保護者負担の軽減に取り組んでまいりました。一方で、食材費の高騰が続く中、給食の提供に必要な経費は増加しております。このため、食材費の高騰分を補助することにより、保護者の皆様の追加負担を求めることなく、これまでどおりの質と量を確保し、安全・安心な給食を提供してまいります。

 また、市民生活に欠かせない指定ごみ袋につきましては、原材料となるナフサ価格の高騰により製造コストが上昇しております。市場価格の動向を注視しながら、必要数量を確保し、市民生活に影響が出ないよう安定供給を図ってまいります。

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 農業振興についてであります。
食と暮らしを支える農業を、持続可能に発展させていくためには、次世代の担い手確保と定着が不可欠であります。近年、農業施設や機械の整備など新規就農に必要な初期投資に係る費用が高騰しており、就農を希望する方にとって、大きな負担となっております。こうした課題に対応すべく、生産に必要な農業用水の確保や農地の基盤整備に対する市独自の補助制度を創設いたします。これにより、園芸団地での就農に限らず、希望する地域で就農しやすい環境を整えるとともに、耕作されていない農地の有効活用にもつなげてまいります。地域農業の実情に寄り添いながら、次世代の担い手が安心して就農し、意欲を持って営農を継続できる環境づくりを進めてまいります。

 大学を活かしたまちづくりについてであります。
本年4月に武雄アジア大学が開学して以降、地域や企業、小中学校等との連携が着実に進んでおります。大学を活かしたまちづくりを進め、地域の活性化や市民の生きがいの創出につなげていくことは、地域に新たな活力を生み出す重要な取り組みであります。開学からわずか5か月で、約70件、延べ4,000人を超える交流が生まれております。
例えば、地域婦人連絡協議会の皆様により、大学内において地元食材を使った手作り料理が振る舞われ、学生たちが武雄の味に触れながら地域の皆様との温かい交流を深める機会となりました。また、朝日町の南上滝の鉦浮立では、学生が練習段階から参加し、地域の伝統行事を支える一員として活動しました。さらに、大学の公開講義に市民の皆様が参加されるなど、新たな学びの機会が生まれております。

 また、大学の知見を地域産業につなげる取り組みも進んでおります。大学では、歴史ある武雄焼を題材に市内窯元への取材や記録作成が進められるなど、新たな取り組みが始まっています。さらには、小中学生が大学を訪問するなど、子どもたちが大学を身近に感じ、将来の進学や学びについて考える機会が生まれております。

こうした活動は、大学生にとって武雄への理解や愛着を深め、実践を通して学ぶ貴重な機会であると同時に、地域や企業にとっては、若者の視点や大学の専門的な知見を活かす機会につながると考えております。

 学生募集につきましては、次年度入学する学生の募集において、高校等への訪問や進学ガイダンスへの参加、オープンキャンパスの開催など、様々な取り組みが進められていると伺っております。
 今後も、大学を活かし、若者の力を地域の力に変えていくまちづくりを、着実に進めてまいります。

 以上、市民の皆様の命と暮らしを守るとともに、未来への希望をつくるための各種政策に全力で取り組んでまいりますので、議員各位のご理解・ご協力を切にお願い申し上げまして、私の提案事項説明とさせていただきます。

 

本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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