武士の象徴である刀。平安時代末期における武士の台頭と同時に登場した日本刀は、戦闘で用いられる武器であるとともに、刀身や刀装具の美しさから、鑑賞のための美術品として高い価値を誇っています。
武雄市図書館・歴史資料館では、これまでに数振りの刀剣の寄贈を受けており、その中には肥前刀と呼ばれる作品があります。肥前刀は、佐賀藩鍋島家お抱えの刀工である忠吉とその一門による作品です。武雄鍋島家お抱えの刀工、4代広貞も忠吉一門に名を連ねています。本展覧会では、当館所蔵で初公開となる刀剣類を中心に、県内にある武雄ゆかりの刀剣類を紹介します。
また、江戸時代には、武士たるものの修めるべき道として武芸が奨励され、剣術・槍術・弓術・馬術などが盛んにおこなわれました。旧家には、武具や兵法書など、武芸に関する資料が残されることが多く、武雄鍋島家にもさまざまな武芸関係資料が残されています。当館では、2020年、槍術の秘伝書の寄贈を受けており、武雄にゆかりの武術や武芸関係資料も併せて展示します。
武雄の「武」の字にふさわしい逸品をぜひご覧ください。
期間
令和3年7月31日(土)~9月5日(日) 会期中無休
開館時間
日曜日~木曜日 9時~18時、金曜日~土曜日 9時~21時
※ただし、8月10日(火)、24日(火)は、刀剣手入れのため、開館時間は12時~18時
場所
武雄市図書館・歴史資料館 蘭学・企画展示室
観覧料
無料
ギャラリートーク
8月1日(日)、21日(土) いずれも14時~
お問合せ
武雄市図書館・歴史資料館 歴史資料係
0954-28-9105
epochal@city.takeo.lg.jp