図書館・歴史資料館企画展 皆春斎 ~武雄鍋島家 鍋島茂義 第28代 領主にして画人~
投稿日:2015年02月16日(月)
皆春斎は、中世から武雄に居を構えた武雄鍋島家(ただし20代までは後藤を称する)の28代、鍋島茂義(1800~1862)の雅号です。近海へのロシア船の出没などによって、日本が海防の強化に迫られていた時代、軍事、医学、化学など幅広い分野で蘭学の導入に務めた人物として知られ、その業績を示す資料群は「武雄鍋島家洋学関係資料」として、平成26年に国の重要文化財に指定されました。
領内や藩の政務に加えて、西洋文明摂取の推進。茂義の日々が多忙な物であったことは想像に難くありませんが、なお多くの趣味も楽しんでいたことが、古老の聞き書きからも伺えます。狩猟、能楽、絵画、鳥・虫等の飼育、鉱石採取、花卉の栽培など、その今日の赴く処は多岐にわたります。
絵画についても狩野派の流儀を学び、若い頃から晩年まで折々に筆を取っていますが、伝統的な手法に止まらず、飼育・栽培した動植物の図など、写実的な絵も手がけたようです。
今回の企画展では、茂義が描いたとされる絵画を中心に、茂義所用の絵の具や絵道具を展示し、文化人としての茂義の一面をご覧頂きたいと思います。
会場
武雄市図書館・歴史資料館
観覧料
無料
会期
平成27年2月14日(土)~3月22日(日)会期中無休(午前9時より午後7時まで)
お問合せ
武雄市図書館・歴史資料館
TEL:(0954)28-9105